深夜に服を着たまま1級河川に飛び込み、おぼれていた男性を助けた。でも実は泳ぎが苦手だった――。
6月5日午前0時半ごろ、埼玉県春日部市の自営業白瀬颯(はやて)さん(20)と大学生松永迅人(はやと)さん(20)は「大落古(おおおとしふる)利根川」の近くを歩いていた。中学からの同級生。友人の家からの帰り道だった。
「助けて!」
川の方から叫び声が聞こえたのは、突然のことだった。2人は川へ続く階段を下り、暗い水面に目をこらした。数日前の大雨の影響か、普段よりも水かさが増していた。月明かりに照らされ、人の顔が見えた。若い男性だった。手をばたつかせ、おぼれていた。
白瀬さんがとっさに川に飛び…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル